体臭ってなんのニオイだと思いますか?汗?いいえ、汗自体は、無臭です。
人間の肌の表面にはさまざまな雑菌がいます。それらを常在菌といいますが、肌表面の皮脂や汗の成分を栄養にして増えます。
この常在菌から「ビニルケトン」というニオイ成分が出ます。
「汗臭い」「酸っぱい」と感じる独特のニオイがこれです。
常在菌が増えれば、ニオイが強くなります。体臭とは、このニオイです。
体臭と加齢臭の違い
体から発するさまざまなニオイのことを体臭と言います。年齢を重ねた人に感じる加齢臭も体臭の一種ですが、実は、加齢臭の原因物質は、いわゆる体臭とは少し違うので、対策も異なります。
体臭とはどんなニオイ?
自分自身の体臭が気になる、あの人の体臭には耐えられない・・などといいますが、それはどんなニオイのことですか?どんなニオイをイメージしますか?改めてそう言われると、「どんなニオイだっけ?」と首をかしげるかもしれません。
体臭とは、卵が腐ったようなニオイ、生魚の生臭いニオイ、納豆の独特のニオイ、便などのアンモニア臭、すえたようなニオイと表されることが多いです。
自分の体にこういうニオイを感じるということは、きっと周りの人もあなたの体から発せられるこういうニオイを感じ取っているはずです。
加齢臭とはどんなニオイ?
では、加齢臭とはどんなニオイでしょう?
加齢臭とは、日が経った使い古しの油、ろうそくや線香、あの独特なブルーチーズのニオイ、古本や古いタンスの中のカビたようなニオイというイメージでしょうか?
ご主人の加齢臭はきつく言うくせに、実はあなた自身も発しているかもしれません。
皮脂の中の「9-ヘキサデセン酸」と「過酸化脂質」がまじりあった「ノネナール」というニオイ成分が加齢臭の原因です。
「9-ヘキサデセン酸」は40歳を過ぎたころから急増します。「過酸化脂質」も年齢とともに増えるので、40歳を過ぎると、ノネナールが増え、過酸化脂質と混じって、あの加齢臭になるのです。
加齢臭と言えば、おじさんというイメージかもしれませんが、女性からも出ています。さらに、男性は60歳を越えると減っていくのに対して、女性は60歳を越えても増え続けます。
ノネナールは、首筋、耳の後ろからたくさん発するようです。